はじめに
音が大きくなるといい感じに聞こえるアレを防止するために
参考音源のボリュームを揃えてあります(デシベル基準)
原音
OTT
OTTを初期パラメータのままDepth20%でかけます
パリッとした音になる一方で厚みが失われた気がします
Saturn(歪み)
プリセット「Basic Saturator O」を使用します
高域がガッツリ上がりつつ、良い感じの汚さが付与されます
お好みで「Gentle Saturator O」も良いっス
必ずしもSaturnである必要はないかなと思います
高域をブーストしてから軽く歪ませてやればOKッス
おわり
おわり!?
比較してみよう
原音と加工後
リバーブかけたときに強く違いを感じられるかなと思います
アンチパターン
OTTのかけすぎに気を付けよう
OTTのDepthを更に上げるとよりアグレッシブでカッコイイ音になるのですが、
アタックの強調によりグルーヴ感が変化していきます
具体的にはDepthを上げるほど鳴る音の高低による強弱が均されているのを感じます
Depth10%でもちゃんとパリッとしてくれるので、
かけなさすぎることよりもかけすぎることへ注意すべきかと思います
上がDepth20%、下が40%です
低域の削りすぎに気を付けよう
100~250Hz付近に芯を司る音が存在しているっぽいので、
低域を削る際はEQのカーブは緩やかに、ある程度残してあげるのが良さげです
そうでなくとも上記ルーティンでは高域がブーストされている、
つまり相対的に中低域がカットされている状態のため、
削らなさすぎることよりも削りすぎることへ注意すべきかと思います
下が200Hz付近でのローカットです
鳴らす音域に気を付けよう
M1ピアノは高い音で鳴らすとオモチャみてぇな音になります
この現象はその後の処理では解決し難いため、
鳴らすオクターブ、ボイシング、楽曲のキーを見直す方がおすすめです
低い音に関しては結構耐えてくれる印象がありますが曲全体がモコモコしやすくなるため一長一短という気持ちです
身も蓋もないことを言うと
原音の時点で結構固い音なので、無理に加工しなくても元からかっこいい
本質的な役目は伴奏、バッキングであるため、あまりカチカチにしすぎると他の音の邪魔をするおそれがあり、
M1ピアノを前面に押し出した曲にしたいとき以外はカチカチ至上主義を再考すべきかもしれんのですなぁ
まとめ
はやくアーメンやスタブを鳴らしたくなってきた
▼使用音源
KORG Collection - M1 (プリセット M1HouseSplit)
Xfer OTT
XferRecords.com | Home of the Xfer Records VST Suite
FabFilter Saturn